アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

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日本の水利権と水道民営化を考える

イギリスで飲む紅茶はとにかくおいしい。

カップに熱湯を入れてティーバッグをざぶざぶやるだけ。

おいしさの理由は単純に水の違いだ。

本当の紅茶の味はイギリスの水でしか引き出せないとも言われる。

だがこれは正確に言うと、イギリスのハードウォーター(硬水)のミネラル分が渋みを抑えるために、でたらめに淹れても問題がないからということらしい。

ところでイギリスの上水道事業は民間がやっている。

これも紅茶のおいしさと関係しているかもしれない。


水道事業について。

上水道 - Wikipedia

水道事業者

・水道事業を経営しようとする場合は、厚生労働大臣または都道府県知事の認可を受けなければならない。

現在、水道事業はそのほとんどが地方公共団体により経営される企業(地方公営企業)によって行われ独立採算制で運営されている。多くの地域で、個々の需用者と直接契約して給水する「水の小売り」は各市町村の水道事業が担当している。

・水道事業を行なう主体は、都道府県では水道局あるいは企業庁・企業局の水道部門である。市町村では、水道局・水道部・水道課と呼ばれているほか、上下水道局・建設部などの一部門となっている自治体も多い。複数の市町村にまたがる企業団や組合が水道事業を行なう地域もある。

水道事業の民営化

欧州や米国では水道事業を民間に開放しているところもあり、必ずしも自治体が提供する公営事業とは限らない。イギリスやフランス、オランダ等のように水道事業を民間会社が行っているのが一般的な国もあり、これらの国の水道運営会社は世界各国にも進出し水メジャーと呼ばれている。

・このような世界の流れを受けて日本でも2001年に水道法が改正され、水道事業の包括的な民間委託が可能となった。また、2025年には世界全体で100兆円の市場となると言われている水道事業には、商社やメーカーだけでなく水道事業のノウハウを持つ自治体の水道局も参入へ向けた行動を起こしている。また、日本国内でも水道の民営化や包括的な委託の受け皿となるべく企業が設立されるとともに、一部の地方都市で実際に包括的な委託を受託した例もある。

しかし、日本国内では大規模な水道事業を民営化したり、運営全てを民間企業に委託(包括的委託)した例は無い。なお、浄水場の運転操作や保守点検等の一部分や、料金徴収など周辺事業を民間委託している例は多数あるが、これらは水道事業に関わる経営判断を含め多くの部分を民間に任せている欧米の方式とは異なっている。

・日本国内では経済的合理性や海外進出を考える商社やメーカー等の企業育成を考えて、水道企業を民営化したほうがよいとする意見や、水資源の公共性や水道の安定供給・安全性を考えて公営事業のままでよいとする意見など種々ある。

以前書いたもの。

水道民営化論
http://anacap.fc2web.com/WaterPrivatization.html

だいたい、近代社会で水道ほど技術的に発展していないものはないのではないか(消費者は金属管から蛇口をひねって出すという原始的な方法しかもたない)。

・みんな同じものを消費するというのはいつだっておかしい。

・ダム・浄水場から地下の水道管まで直前の99%は政府に所有されていて、ユーザーエンドではそれに制約された発展性のないものになるしかない。

では水道を民営化したら具体的にどういう技術的発展が望めるのか。それはわからない。飛脚の時代に電話を想像することはできないのと同じように。しかし人類の経験上、人間の創造力や企業家の力がフルに発揮された場合、革新を望めることがわかっている。またよりよいものがより安く手に入ることが期待できる。

・ところで政府に所有されているものをすべて民間が所有するとき、どんなものでも人々の好みや所得に応じたものが供給される。アナルコ・キャピタリズムとはただのつまらない政治的思考実験ではなく、企業家・科学者あるいはSFファンが楽しめる想像である。

L@Jでの指摘。

The right to water resource
http://libertarian.seesaa.net/article/37255045.html

・もともと日本の水は軟水で非常によい水だ。上流の水はそのままでも飲める実に清浄な水である。しかし、この取水権が上流から順に割り当てられているために、途中の農地用水や工業用水として先に使われる。そして、下流にしたがってどんどん汚されていく。

・都市部の人間が飲む飲料水は、ドブ川の水を何重にも浄水処理をし、ろ過にろ過を重ねて大変なコストをかけて、ドブ水を飲料水にしているのである。

本来は当然ながら上流の水を飲料水用としてパイプラインを引いて都市部の圧倒的多数の住民に提供するべきなのだ。

・今では醤油よりもミネラルウォーターの方が1L辺りで高い値段で売られていたりする。取水権を都市住民に返還すれば、こんな馬鹿らしいことは日本では起きようがない。世界的にも日本ほど良質の水に恵まれた国はあまりないのであるから。

・清浄な水に恵まれた日本でなぜこれほどの馬鹿らしいことが延々と行われているのかといえば、その理由は利権と役所と法律の問題だけである。取水権利権は、いうまでもなく<権利>ではなくまさに<特権>である。取水権を民法的な権利の枠組みでガチガチにしているから修正が一切効かない利権体制に固まっているのだろう。

・このような特権はすぐに取り上げなければならない。Privatizeの前にまず既存の特権を利権団体から剥奪して、権利関係をチャラにすることからはじめる必要がある。

水利権について。

水利権 - Wikipedia

水利権

・水利権(すいりけん)とは、河川の流水、湖沼の水などを排他的に取水し、利用することができる権利。河川法が規定する公法上の権利(行政機関の許可に基づく権利。「免許」、「特許」とも言う。)である。ただし、河川法等の公法の適用は直ちに私法の適用を排除するものではないため、公法の規定に反しない限りにおいて、行政機関に対する私法上の債権としての性質を持つ権利である。一般に「免許の売買」「免許の譲渡」とよばれる地位の承継(河川法33条、34条)を行うことによって、他人に引き継ぐことができる。

慣行水利権

水利に関係する法律の成立以前の取り決めによって水の利用が認められていた者に対し、河川法87条、88条によって与えられる権利。明治29年の河川法成立以前より取水を行っていた農業用水などに認められている。

許可水利権

河川法にもとづき、河川管理者の許可により生ずる水利権である。 通常10年単位で河川管理者と協議して更新することとなっている。なお河川法上、河川管理者の許可がなければ水利権の売買や譲渡はできないことになっている(34条1項)。

取水権について。

取水権 - 教えて!goo

・友人と共同で所有する信州の山の私有地の中に湧き水が出る所が有ります。地元の村の2軒の家族が現在もこの水を生活水として利用しています。さてこの水の取水権は法律的に土地の所有者に帰属するものでしょうか? それとも村や県に所属するものなのでしょうか?

河川法によって、1級・2級河川の水利権については、国・都道府県が管理することになっています。それ以外の水は、基本的には土地所有者が自由に使用してかまいません。

取水権取引は可能でしょうか。 - Yahoo!知恵袋

・水系ごとに使われず余っている水利権を取水権の形にして量と期間を決めて取引する事は可能でしょうか。権利自体を売買すると既得権益が損なわれて抵抗が大きいのですが、権利自体は売らずに余った分がお金になるのであれば財政にも良い効果がでると思います。

・これからの日本の将来を考えたら、無駄にお金をかけてダムを作るのではなく、取水権を一部貸し出し、5年とか期限を決めて見直すとか、融通を利かすことは出来ないのかと思ってしまいます。結局税金を支払うのは私たちなんですからね…。
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