山内氏のような構造改革派、「小さな政府」を志向する政治家は、いまこそ自民党を出て、新党を作って欲しい。自民党内で構造改革派・「小さな政府」派が主流になれないことはもう明らかだろうし、いまやこれほど劣勢な自民党にいても「数のメリット」はもう薄いだろうから、いっそ自民党を出たほうがいいと思う。またそのことで、自民党の論理や派閥より、自分の政策や信念を優先することをより明確にアピールできると思う。
2009.07.18 「小さな政府」、構造改革、経済成長路線の新党を待望する
http://mojix.org/2009/07/18/small_gov_party
Zopeジャンキー日記でよく取り上げられ応援されている自民党の
山内康一さんが衆院解散の
その日に離党したという。
渡辺喜美新党に合流した後、現在の選挙区(
神奈川9区)から出馬するようである。
政党は必要なのか?は渡辺氏離党時の
山内さんのブログに関するZopeジャンキー日記のエントリである。
実は少し前に悪法収容所を提供してくれている例の後輩からSkypeで山内さんについて聞いたことがあった。
リ「Zopeジャンキーに出てくる政治家の山内康一って僕の高校の2個上の先輩なんですよ」
私「へえ。じゃあ産経の
阿比留さんの後輩でもあるわけだ」
リ「そうなんです。
外山恒一の後輩ってことにもなります」
私「そうだったな。おまえの高校は何か極端な反中道教育でもしてんのかい?」
リ「いや、山内さんみたいな人が普通です。大学がICUってのがちょっと変わってるぐらいで」
私「まあZopeジャンキーに何回も出てくるってことは普通じゃないけどね」
リ「はい、リバタリアン受けする政治家なんてそういません」
私「たしか小さな政府の分権型社会を主張してるんだよね」
リ「そうです。JICAから国際協力NGOという経歴で、NGO・NPOが作る市民社会、というとなんか左翼っぽいんですけど、彼は大学時代開発経済学などを専攻していて市場をよく理解しています。これは
穀物生産と市場経済の効用という彼のブログ記事を見てみるとわかります。あと自民党の公募に応募する前はロンドン大学の院にも行っていて教育経済学を学んだそうですよ」
私「へえそうなんだ。ちょっと見てみるよ」
リ「ええ、彼のブログは読みやすい上、誠実な人柄が伝わってきます。
ホームページもよい出来です」
私「選挙区はどこだったっけ?」
リ「
神奈川9区です。はい、おもしろいのがここからです。前回新人の山内さんは2位に3800票という僅差で当選したんですけど、敗れた現職の民主党候補も福岡出身だったんです。
笠浩史といって結局比例復活で当選したんですけど。ちなみに
修猷館の出身です」
私「ふーん、で?」
リ「笠はその前の選挙で初当選したんですけど、彼は現神奈川県知事の
松沢成文の後を引き継いだ新人だったんです」
私「松沢って聞いたことあるな、誰だっけ?」
リ「
松下政経塾出身で93年に
新生党公認で初当選した、いわゆる民主党右派ですね。尊敬する政治家が
マーガレット・サッチャー。99年第1回民主党代表選に立候補しましたが、残念ながら左派の
菅直人に敗れました」
私「それは残念だったな」
リ「はい。でその松沢を引き継いだのがテレビ朝日出身の笠なんです。彼は首相官邸の担当記者で、
小渕恵三に最後のインタビューをしたことで知られます。あの数秒間の沈黙を覚えていますか?」
私「へえ、覚えてるよあれは。意外な人が政治家やってんだね。テレ朝、民主党と来ればやっぱり左翼だろ、なんで松沢の後継?」
リ「修猷館、慶應義塾と来れば左翼にはならないんです。彼は最右翼の民主党議員です。
外国人参政権反対派で
慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会の呼びかけ人です。また
中西輝政編集の『
サッチャー改革に学ぶ教育正常化への道』の共同執筆者です」
私「真性保守じゃないか」
リ「はい、顔からして保守ですよ」
私「おもしろい選挙区なんだな」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090721AT3S2103221072009.html
自民党の山内康一前衆院議員(神奈川9区、当選1回)は21日、細田博之幹事長に離党届を提出した。山内氏は離党の理由について国会内で記者団に、「自分が目指している方向とずれを感じる。公務員制度改革などのスピードが落ち、逆行している印象を受ける」と語った。1月に離党した渡辺喜美元行政改革相との連携に関しては「考え方は近い。いろんな可能性を考える必要がある」と含みを残した。衆院選は無所属でも出馬する意向も表明した。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090722-OYT1T00151.htm
山内康一前衆院議員、渡辺新党合流も
21日に自民党に離党届を提出した山内康一・前衆院議員(当選1回、神奈川9区)は国会内で記者会見し、衆院選には神奈川9区から出馬する考えを示した上で、渡辺喜美・元行政改革相らが結成を目指す新党への参加について、「考え方が(渡辺氏と)近いのは間違いない。可能性はある」と語った。
山内氏は離党の理由について、「自民党が向かっている方向と、自分が目指している方向にずれを感じるようになった。構造改革否定路線が今や自民党の主流になったと思うが、構造改革路線は間違っていなかったと思っている」と説明した。
渡辺氏は江田憲司・前衆院議員と共に、衆院解散前後の新党結成を目指し、自民党内で麻生首相に批判的な中堅・若手議員に参加を呼び掛けてきた。
渡辺、山内両氏は新党参加について詰めの協議を行っているという。
ただ、自民党離党者を新党が大量に受け入れる見通しは立っておらず、結成は8月以降にずれ込むとの見方も出ている。