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山内康一さんは比例単独?それとも重複?渡辺喜美の選挙戦略

私「思ったんだけど山内さんが栃木3区から出て、ヨシミが栃木1区にまわるっていうウルトラCはないのか?」

リ「なるほど、3区には自民・民主がいないわけですからね。みん党公認の山内さんは100%勝てます。一方渡辺氏は1区でも十分勝ち目があるし、落ちても1区と3区の比例票で復活はほぼ100%です」

私「その通り。これは最低保証議席が2で、比例1を足して最大議席3が狙える戦略だ」

リ「候補者はまだ引っ張ってこれるでしょうし、何か出来ない理由があるんですかね?」

私「いずれにしろ俺には山内さんは不思議な存在に見える。いったい山内さんをわざわざ北関東に引っ張ってきて、さらに比例単独で出すというのはヨッシーにとって何の得があるのだ?」

リ「はい、まず単純な党の議席増という観点からは、山内さんは小選挙区にも立候補すべきですね」

私「状況はナッシュ均衡になってないはずだよな。比例票を上積みして比例枠を1から2にするために山内さんは1区に出るべきだ」

リ「その通りです。しかしそのナッシュ均衡になっていないということが、実はまさにあることの裏付けになっているんです。つまり山内さんは小選挙区に出ないと決めているわけじゃなく、ただ1区か4区で決めてないだけだということです」

私「4区ってなんだ?」

リ「はい、栃木4区というのは総務大臣・佐藤勉の地元ですが、前回比例復活した民主党・山岡賢次が優勢と見られている選挙区です。この記事を見てください、山内さんは栃木1区のほか、4区からの出馬を検討しているとあります」

私「なぜそんなとこに出る?それなら渡辺の地盤がある1区だろう」

私「これもまあ難しいゲーム理論なんです。まず山岡賢次というのは元自民党で、94年に新生党に入ってから、あるいは入る前から、小沢一郎と行動を共にしている議員です。問題発言が多いことで知られ、西松事件でも堂々、特捜の捜査は自民党の陰謀だと言っています」

私「小沢の側近だからどうしたんだ?ヨシミとオザワンは何か関係あるの?」

リ「この記事を見てください。小沢が3区で擁立見送り、衆院選後渡辺氏との連携を期待とあります」

私「昨日俺が言ったとおりじゃねーか。やっぱ取引があるんだな」

リ「という話だったんですが、民主の圧勝つまり単独過半数がいよいよ確実な情勢になってきて、今度は小沢は第3極潰しを狙っているみたいなんですよ。そこで自民・民主が空白という3区は、さらなる比例票を掘り出すために、あわよくば渡辺を撃つために、候補者を出すのが極めて当然なんです」

私「なるほどな、それで渡辺はもし3区に誰かを送り込んでくるなら4区には山内を出すぞと小沢を脅してるわけだ」

リ「だと思います。つまり山内さんは1区と4区で二重の潜在的逆刺客になっているということです」

私「それでか。それでヨシミは強い人を北関東に引っ張ってくる価値があったわけか。自民党を一人で割って出た勇気ある改革派の青年ということなら、どんな相手にとっても手ごわいだろうからな」


これまでの記事:

山内康一さん離党。神奈川9区に注目。
http://anacap.jugem.jp/?eid=263
山内康一さん、渡辺新党で栃木1区から出馬か
http://anacap.jugem.jp/?eid=321
山内康一さん、比例北関東ブロックから出馬へ
http://anacap.jugem.jp/?eid=349
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