アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

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だが、労働法で世界に追い付こうというのが間違い

ニートの海外就職日記 - 無職か奴隷か選べや、オラ? 程々なんて甘い選択肢はないぞ!(8月26日付)
http://kusoshigoto.blog121.fc2.com/blog-entry-285.html

例によって、日本企業のひどさが海外ニートさんの暮らすシンガポールとの比較から明らかにされる。今日は主に余暇の話。ドイツ在住の読者のコメントも引用されている。イギリスでも9時5時が当たり前。毎度の事ながら、日本企業はどうしようもないと思う。

では日本は労働法を欧米並みに強化すべきか?「若年寄の遺言」の最新記事がとても良い。

若年寄の遺言 - 先進的な法律は悪法だ
http://blog.goo.ne.jp/rakusui1598/e/100cce20b1534f31477efb5815e5ed35

結局のところ、(何らかの要因が重なって生産性で劣るために?)日本の会社は欧米と比較して余裕がないのだから、欧米基準の労働法の法制化はかえって労働者に害をもたらすという最後の指摘が私は良いと思った。

記事ではまず

・労働時間が短縮され、つまり余暇が増え、また主婦・児童が労働から解放されたのは、資本主義のおかげであり労働法のおかげではない

労働法が現実よりずっと先行するとき、労働者の利益は害される

ということがミーゼス『ヒューマン・アクション』より引用された後、

労働者優遇法が労働者の首を絞めている

ことが、日本の労働法と現実の中小企業の合理的対応行動で示されている。

すなわち、罰則を勘案して、守るより守らないほうが得であるなら遵守されない。会社に経済的余裕があって従うことの可能な法だけが遵守される。

仮に取締りを強化しても、最低賃金法は失業者を増やしながら、残った者の負担を増やす。育児休暇法は若い既婚女性を抱える企業を圧迫するし、最初からそれが見込まれる求職者を締め出す。

結局、労働法の撤廃による生産性の向上が、労働者の余暇を増やし、失業者を減らし、「最低賃金」も上昇させるのである。
◆労働法の撤廃で皆豊かになる | comments(0) | trackbacks(0) |