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独占を当然視しないということ:妥協しない知的ラディカリズム

豆長者 - 健全な通貨(商品貨幣)制度と自由市場経済で秩序を回復する
http://mamechoja.blog22.fc2.com/blog-entry-457.html
(ロン・ポールがミーゼスを思い出しながら自らの思想・哲学を語る)

豆長者 - 分からん
http://mamechoja.blog22.fc2.com/blog-entry-452.html
(コメント欄での豆長者さんご本人による解説が明快でわかりやすい)

ケインジアンでもマネタリストでもないオーストリア学派の経済学。貨幣はフィアットマネーでなく、コモディティマネーでなければならない。いいかえれば命令的貨幣・政治的貨幣でなく商品貨幣・市場貨幣・自由貨幣でなければならない。

中央銀行制度についてロン・ポールより知っている人間はいないだろう。それを最大の敵として本気で戦ってきた人だからである。

インフレとデフレはどっちがいいか?ある個人について見ると、それは大体、その人の持つ(正負)資産の中にある貨幣量次第ということになるだろう。100%のインフレならタンス預金の価値は半分になる。他方、タンス預金の代わりにタンスゴールドにしておけば影響はない。インフレによる課税効果から逃れられる。

問題は政府による貨幣発行権の独占にある。これは特権である。特権あるところに問題あり。私はお金が嫌いだ。フィアットマネーは捨ててしまいたい。他のもので価値を貯蔵したいし、それを交換の媒体としたい。

話としては、とにかく自由貨幣を合法化すればいいのである。その結果はどうなるかはわからないが、状況が劇的に改善するのは間違いない。生産者の競争が行なわれるからだ。企業は利益を求めて通貨を発行するが、その通貨の膨張(減価)は市場によって制限がかけられる。

独占といえばフィアットマネーの次に問題なのが国防(国家安全保障)であるが、この誰もが当然視する2つの独占を疑うことが、妥協しない知的ラディカリズムということである。つまりロン・ポールでありロスバードホップである。貨幣発行も安全保障も自由化されなければならない

人間は権威に弱い。本当に必要なのは政府を含めた冷静な分析のはずだが、誰もそれをしない。政府を正当化する理論だけを疑うことなく受け入れてしまう。あるいはリバタリアン的なものを現実的でないとして最初から捨ててしまう。

しかし、上の記事中のミーゼスのように、

社会主義の野蛮の奴隷となるのを防げるものはただ、レッセフェールの資本主義を公然と無制限に支持することしかなあああいっ!(某政治活動家風)

ぐらいの、知的にも政治的にもラディカルな態度をとる人間が、今の世の中には多く必要だと思う。


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