アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

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Coldplay - Viva La Vida | 著作権レジームを破壊する技術革命と市場競争

Wikipedia - ジェレミ・ベンサム

・ベンサムは功利主義の創始者として有名である。

英単語の codify も international も彼の造語である。他にも、maximize や minimize などの多数の造語は、既存の用語による先入観をできるだけ排除して新たな方法論を記述するための努力の結晶といえる。

・ベンサムは法曹界に幻滅した。それは特に、当時の主導的権威であるウィリアム・ブラックストン卿の講義を聴講したことによる。彼が「誤魔化しの悪魔」と呼んだイギリスの法典の複雑さを非常に不満に思い、彼は法律を実践するのではなく法律について著述することに決め、彼の人生を法律への批判とその改良方法の提案に費やした。

・ベンサムは、正しい行為や政策とは「最大多数の最大幸福」をもたらすものであると論じた。「最大多数の最大幸福」とは、「個人の幸福の総計が社会全体の幸福であり、社会全体の幸福を最大化すべきである」という意味である。

ベンサムは、同性愛は誰に対しても実害を与えず、むしろ当事者の間には快楽さえもたらすとして、合法化を提唱した。

Wikipedia - ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン

・UCLは1826年「ロンドン ユニヴァーシティ」の名称で設立された。哲学者ジェレミ・ベンサムがUCLの建学の父であり、UCLの発展に大きな影響を与えた。特に、法学部でその影響は現在でも一段と大きい。ベンサムは、高等教育の大衆化を強く唱え、すべての人に開かれた大学を、このUCLがイギリスで初めて実現した。当時のオックスフォード大学・ケンブリッジ大学が、男性・イギリス国教徒・貴族出身者という差別的な入学条件を設けていたのに対して、UCLはイギリスで初めて平等な基準によって女性を受け入れ、宗教・政治的思想・人種による入学差別を撤廃した。

1998年UCLの4人の学生たちによって結成されたColdplayは現代イギリスで最も成功している音楽バンドです。Viva la Vidaは2008年5月25日にダウンロードオンリー・シングルとしてまずリリースされた後、アップルのiPod + iTunesの宣伝キャンペーンに使われたこともあって世界的な大ヒットとなりました。

2008年12月4日、アメリカのギタリストJoe Satrianiはこの曲を著作権侵害で訴えました。自身の2004年のアルバムIs There Love in Space?のインストゥルメンタルトラックIf I Could Flyを「相当パクっている」という主張です。一方Coldplayは「全くの偶然である」として盗作を否定しています。



Coldplay - Viva La Vida

I used to rule the world
Seas would rise when I gave the word
Now in the morning I sleep alone
Sweep the streets I used to own

I used to roll the dice
Feel the fear in my enemy's eyes
Listen as the crowd would sing:
"Now the old king is dead! Long live the king!"
One minute I held the key
Next the walls were closed on me
And I discovered that my castles stand
Upon pillars of sand pillars of sand

I hear Jerusalem bells are ringing
Roman cavalry choirs are singing
Be my mirror my sword and shield
My missionaries in a foreign field
For some reason I can't explain
Once you know there was never, never an honest word
That was when I ruled the world

It was the wicked and wild wind
Blew down the doors to let me in
Shattered windows and the sound of drums
People couldn't believe what I'd become
Revolutionaries wait
For my head on a silver plate
Just a puppet on a lonely string
Oh who would ever want to be king?

I hear Jerusalem bells are ringing
Roman cavalry choirs are singing
Be my mirror my sword and shield
My missionaries in a foreign field
For some reason I can't explain
I know Saint Peter won't call my name
Never an honest work
But that was when I ruled the world
(Ohhhh Ohhh Ohhh)

Hear Jerusalem bells are ringing
Roman cavalry choirs are singing
Be my mirror my sword and shield
My missionaries in a foreign field
For some reason I can't explain
I know Saint Peter will call my name
Never an honest word
But that was when I ruled the world
(Oooooh Oooooh Oooooh)

今日紹介するのは本間忠良氏による論文「ネット音楽とアナルコ・キャピタリズム」および講演「ネットワークと競争政策」です。(強調はすべてanacapによる。)

本間忠良 ネット音楽とアナルコ・キャピタリズム
http://www17.ocn.ne.jp/~tadhomma/AnarchoMusic.htm

・いまの出版・CD不況は、再販制のため均衡価格が形成されない非市場経済システムの失敗−−そしてケータイやパソコンのような自由市場商品との競争に敗れた結果である。

・代理店が中抜きされるといって騒がれているネット旅行サービスもゼロ・サムではない。航空運賃やホテルが安く、便利になって、旅行者というパイ全体が大きくなっている。これが情報(IT)革命の基本原理である。これが分からない産業や企業は革命のダイナミズムに蹂躙される。

・MP3、ナップスターを抑さえこんでおいて、従順なレジット・サイトだけで法外な料金を要求したら、ユーザーはかならずグヌーテラ、フリーネットへ走るだろう。こんどは著作権では止まらない。インターネットは、その設計思想(ネットの大部分が核攻撃で破壊されても、残った部分だけで通信できる国防省 ARPAネットが前身)からして、もともとこのようなアナーキスト的(libertarian)性格をもっており、これが「グーテンベルク以来の自由のための技術」といわれたゆえんである。革命は破壊を伴う。情報革命による破壊の最初の犠牲者は、じつは500年の歴史をもつ著作(財産)権レジームではなかったか。いまこれに公私権力による規制−−反革命−−の網がひしひしとかかりつつあることを、 英国の経済誌エコノミストが伝えている。

・日本は、文部科学省−文化庁(著作権法)、経済産業省(不正競争防止法)、総務省(プロバイダー責任法)、国家公安委員会−警察庁(不正アクセス禁止法オークション・サイト規制法案出会い系サイト規制法案―総務省がプロバイダーをかばって「通信の秘密」を主張したが、出会い系サイトそのものをかばってくれる役所はない)、法務省(欧州サイバー犯罪条約(未発効)対応法案(プロバイダーにメール保存を義務づけ、令状なしで臨検、ウイルス作成罪を創設))、内閣府(個人情報保護法(案))などなど(法律名は俗称)、各省庁がよってたかって規制する結果、バラバラの法令の相乗効果で、米国を超える重い規制を抱えている

・輸入権や消尽は各国さまざまだが、そのなかでとくに日本が輸入権を持ってはいけない理由のひとつに、CDの再販価格維持をやっているのが先進国では日本だけだという事実がある。日本の音楽ファンは世界でいちばん高いCDを買わされている。このうえ輸入権を創設すれば、再販制との相乗効果で、水も漏らさぬ完璧な消費者収奪システムができあがる。

・音楽交換をあくまで民事(費用自前)で制圧しようとしている米国とちがって、日本の著作権産業は、刑事告発で警察に子供たちを逮捕させ(費用は国民もち)、痛めつけることが大好きである。日本の著作権産業は、送信可能化権にもとづいて、2001年11月、京都で、p2pソフトWinMXで音楽をでアップロードした20才の学生を逮捕させ(世界史上はじめて)、両手錠で市中引き回し、目いっぱい留置勾留した上、略式判決で罰金40万円払わせた。2003年11月、こんどは、後継システムWINNYで映画をアップロードした19才の学生を逮捕させ、2004年 5月、ついに開発者まで逮捕・起訴した(米国人もびっくり)。また、学費を稼ぐため大学受験テレビ講義をビデオ録画して15,000円で販売した母子を逮捕させた。こんなことをしても、どこからも批判も反省も出てこない。日本という国はおそろしい国である。

本間忠良 ネットワークと競争政策−−「哲学の貧困」
http://www17.ocn.ne.jp/~tadhomma/NetworkComp.htm

革命には破壊がつきものです。情報革命もおなじです。いまのポップ・アートの中には、20世紀的/小市民的モラルを破壊する傾向のものがあります。子供も喜んで見ています。私も子供のころ大人の雑誌を隠れて読んでいました。皆さんもそうでしょう。いまのインターネットの中にあるアダルトやバイオレンスは、中には本当に有害なものもあるでしょうが、過剰規制は、インターネットがせっかく点火した21世紀ルネッサンスを窒息させてしまうおそれがあります

・私の担当は競争政策なので、プライバシーや文化問題にまで口をだすのは越権行為のようですが、そうではありません。究極の競争政策とは、公私にわたる規制撤廃−−自由の実現−−なのです。競争原理には、もともとかなりアナーキィなところがあります。インターネットの持っている無限の可能性を自由に展開させて、なにがでてくるかみてやろうじゃないかという、米国のアナーキズムが、いろんな矛盾や痛みを抱えながらも、大きなスケールの文化を生み出していくのではないでしょうか。

・現代の米国では、「アナーキズム」という言葉が左右両翼いずれからも嫌われていて、かわりに「リバタリアニズム」とか「リバタリアン」と呼ばれることが多いのですが、私は、その本来の破壊的(と言って悪ければ革命的)な性格を際立たせるため、あえて「アナーキズム」/「アナーキスト」/「アナーキィ」を使っています。

しかし、インターネットとアナーキズムの類似点は、無視できないほど強いのです。現象を感情をまじえず受け止めることが、社会科学の第一歩です。

・インターネットには、国家権力や、国家権力によって裏付けられた私的独占(たとえば知的財産権)を排除したあとの空白を市場原理で再構築しようとする「アナルコ・キャピタリズム」というセクトの構想が、ぴったり当てはまります。

あたらしい現象を説明するのに、いつまでも古い定義にしがみついていたのでは、社会科学の進歩はありません。定義の拡張が許されるのであれば、インターネットは、歴史上最も長く−−しかも無血で−−持続したアナーキズムだと言っていいと思います。1871年のパリ・コミューン、1936年のスペイン革命、いずれもこんなに長続きしませんでした。

・いまマンガやアニメなど日本発のポップ・カルチャーが米国で受け入れられているのですが、このせっかくのチャンスに、政府が、インターネットを目の敵にしている旧メディアを過保護するあまり、送信可能化権や家庭内受信保存権、そしてそれらをロボットで実現するDRMで、インターネットを−−そしてポップ・カルチャーを−−窒息させています。IPマルチキャストが、著作権レジームを変えていくどころか、著作権に迎合するネットワークを作り上げようとしています。

・Napsterに登録していた6,000万人の若者は、Napsterが非合法化されると、黙々と第2世代p2pのMorpheusやKazaAに移っていきました。これがまた非合法化されると、また黙々と音楽から離れて、YouTubeへ移っていきました。昔のアナーキストたちは、みんな英雄的なことを書いたりやったりしたものですが、この豊かな大衆社会のアナーキストたちは、大言壮語をしないかわりに、気に入らなければ買わないという市場原理を黙って実行するのです。

・市場に敏感なビジネスマンたちは、これをいち早く見抜いて、たとえばAppleやAmazonやWal-Martが、DRMなしで音楽配信を始めています。これがアナルコ・キャピタリズムのもうひとつの顔です。いまユーザー/事業者両面で、静かなアナルコ・キャピタリズム革命が起こっていることにお気づきではないでしょうか。
◆著作権レジームを破壊する技術革命と市場競争 (LBP) | comments(2) | trackbacks(0) |