アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

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イギリスは800ダメージをうけた!イギリスは死んでしまった!

最近よく見るコピペ。

リーマンショックがあらわれた!

リーマンショックはマダンテをとなえた!

アメリカは500ダメージをうけた!

日本は300ダメージをうけた!

イギリスは800ダメージをうけた!

イギリスは死んでしまった!

麻生「いのちをだいじに!」

麻生「フバーハ!」

麻生「スクルト!」

麻生「ザオリク!」

麻生「ベホマラー!」

馬車からマスコミがとびだしてきた!

マスコミ「ザキ」

麻生は死んでしまった!

馬車から鳩山がとびだしてきた!

鳩山は混乱している!

鳩山「パルプンテ」 ←いまここ

よく出来てますね。

参考:ドラゴンクエストシリーズの呪文体系 - Wikipedia
参考:ドラクエ5でパルプンテを連発するYoutube動画

Adam Smith Institute Blogの9月17日のエントリより。

有名な極左ジャーナリストでガーディアンのコラムニスト

ポーリー・トインビー女史

(「産業革命」という用語の生みの親である経済学者アーノルド・トインビーの甥である歴史学者アーノルド・J・トインビーの孫娘)

が書いた、

ケインズ政策を求める記事

が批判されている。

極左ジャーナリストいわく

1. “There is no urgent rush to pay down a deficit.”
2. “There is no danger of not sustaining our triple A-rated debt.”
3. “Low inflation makes [the debt] relatively cheap to run.”
4. “Rapid cuts are not necessary, while there are tax rises that would be less painful.”

日本のケインジアンと同じ論調。

これに対しDavid Rawcliffeは以下のように反論している。

1. The National Debt currently stands at £800bn, that’s £32,000 for every family in Britain. It stands to increase to £1,400bn by 2014. We’ve also got £1,120bn of pension promises to pay, and £1,500bn of liabilities through the nationalized banks. (財政赤字は2014年までに1兆4000億ポンド(だいたいGDPと同じ)。これに加えて1兆1120億ポンドの年金支払い約束と、1兆5000億ポンドの銀行国有化による負債がある。)

2. Britain’s AAA rating was only saved by Conservative promises to cut spending, and would be in jeopardy if cuts were abandoned. (国債がAAAであるのは保守党が歳出カットを約束しているおかげ。)

3. Even at historically low rates, government debt will cost more to service than we spend on education. Given the inflationary time-bomb set by printing £175bn to fund spending, holding interest rates at record lows, and forcing banks to extend credit, this is only going to increase. (インフレ時限爆弾のセットを抱えながら、政府債務は増えていくのみ。)

4. The average tax burden is already 37% of income. The state spends 44% of GDP and directly employs one in four of the British workforce. Firms and individuals are already fleeing high-taxes to more competitive nations abroad. (すでに平均所得税率37%という重税、GDPの44%にもなる政府支出、また4人に1人が公務員という政府の大きさ。企業も個人も重い税を嫌ってすでに外国に逃げ出している。)

You can’t borrow your way out of a recession, and you can’t tax your way to growth. The only cure to our economic woes is a drastic reduction in the size of the public sector. Adam Smith knew this, Cameron has caught on earlier this year, and even Brown’s starting to get it. When will Toynbee realise she’s wrong? (この窮地から脱するにはパブリックセクター規模のドラスティックな縮小しかない。アダムスミスはこのことを知っていた。キャメロンはもうわかっている。ブラウンでさえ気付き始めている。わかってないのはトインビー、おまえだけだ。)

イギリスは暗いニュースばかりだ。

失業者数が250万に達したとか、多すぎる不法移民をどうすべきだとか。

ほんと最近は「リセッション」と「パブリック・スペンディング」という語を聞かない日がない。

だがしかし、アメリカほどでないだろうが、一定の自由主義が根付いているなあと感じるのが、日本との違いだ。「リバタリアン」の語もときどき聞くぐらいである。

また来年6月までに行なわれる総選挙で保守党が政権をとると見られている(ロイター記事)。

いっぽうの日本は民主党に変わったばっかりのうえ、政府からの自由を求める精神というマジックポイントもないときている。

「日本は こおりついて うごけない!」
「日本は こんらんしている!」
「日本は MPが たりない!」

ずるずる長期政権化する可能性も十分高いと思う。

上のコピペの最後の行は、パルプンテを唱えたのは国民(民主主義)であって、社会主義系の呪文を連発するだろう、とてつもなく恐ろしいものを自ら呼び出してしまったというのが正しい喩えだろう。


関連リンク:

◆イギリスの財政赤字はどれくらいのものか

ブルームバーグ9月17日 英国は「財政危機リスク」に直面、債務持続不能

「英国の財政状況は持続不可能だ。ぞっとするほど驚くべきペースで財政収支の赤字が進行している」

産経2008年11月18日 英国の財政赤字 GDPの160%超 ロンドン五輪に黄信号?

公的資金注入を含む最大5000億ポンド(約72兆円)の銀行救済策を加算すると債務残高は161.1%に達する。

国際通貨基金(IMF)や米中央情報局(CIA)のまとめでは、財政赤字国のワースト1はジンバブエで218.2%。第2位の日本は194.9%。先進国ではイタリアの104.7%、フランス63.4%、ドイツ62.3%、米国62.2%となっている。

◆最新イギリス経済情報

ぼんちゃんのブログ - イギリスの早すぎる出口政策2009-08-26

◆イギリス経済統計

世界経済のネタ帳 - イギリスのGDPの推移

FTSE100(2年レンジ)

野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
【第37回】 2009年09月19日
日本の官庁や新聞・雑誌も見習うべき!イギリスの経済データ開示の充実ぶり
■社会主義の呪文をはね返す精神 | comments(0) | trackbacks(0) |