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トイレに流された子犬、助かる

Puppy survives after boy accidentally flushes him down the toilet while washing him
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1193098/Puppy-survives-boy-accidentally-flushes-toilet-washing-him.html

近所で起きたB級和み系ニュース。なんかこの親子見たことある気がする。

(Northoltはロンドン西部の町。ロイヤルエアフォースの大きい基地で有名。夜中にすごい勢いで物体が飛んでいくのをフラットからよく見る。)

ノーソルトの4歳の少年が泥んこになった子犬(生後1週間のコッカー・スパニエル)をトイレで洗おうとしたがそのまま流されたw。

4時間後、家から20メートル先の排水管に引っかかっているところを救出された。

よく助かったな。というかよくあきらめなかったな。さすがイギリス人というほかない。

地元Harrowの配管会社が特殊カメラを使って探した。子犬はその会社http://www.dyno.com/の名前をとってダイノと命名された。



イギリス人の犬好きは異常だ。生物学的遺伝なのか文化的遺伝なのか、とにかくそういう遺伝子が彼らを強力に支配している・・・ように見える。飼い犬は友達や恋人あるいは子供(?!)以上の存在。想像がつかない。

イギリスの犬はとにかく穏やかで、よくしつけられている。日本の犬と違って吠えない。番犬としての役割は期待されてないんだろうか?またイギリスで犬を飼っているのは私の観察によると99%白人イギリス人だ。移民が連れて歩いているのは見たことがない。たまに黒人が黒くて大きくて怖い犬を連れて歩いているのは見るが。

イギリス人の異常な犬好きはどうやって説明されるのだろうか?

仮説1.犬は裕福さのシンボル。裕福さをアピールして、自分が有能で社会性のある人間であることを周囲に示すためのシグナル。でもイギリスのインド人は裕福だが、犬は連れていない。貧乏人も犬を飼っている。チャブ(CHAV、イギリスの白人低所得層の若者、日本のDQNに近い単語)が普通に散歩させている。

仮説2.犬は自分が移民でないことを知らせるシグナルとして採用されている。移民かどうか外部から見分けがつかないとする。かつ移民は犬に興味がない(と広く信じられている)とする。これは多くの人に差別心があり移民でないことを示したいインセンティブがあるとすると、よい説明かもしれない。ただそうだとすると犬を飼う人は自分が移民に差別的だというメッセージを送っていることになる。

仮説3.何かイギリスに土着の、固有の実用性がある。犬を飼うことによる何らかの実利的な知識が昔発見されて以降、民間伝承されてきた。世界のどこにでもある狩猟・牧羊文化とは別の何か。

仮説4.イギリス白人の遺伝的傾向。何かの能力的欠陥が犬によって補完されている。犬を飼うことで繁殖に有利になった。でもそんなことは聞いたことがないし、そうだとすると他の北方の白人=ゲルマン人とは大きな遺伝的差があるということになる。

仮説5.信仰の一種。キリスト教と並ぶイギリス白人の隠れた宗教になっている。日本の天皇教のようなもの。よくわからないところから人々の崇拝心が醸成されてきた。いずれにせよキリスト教の価値観からは他の欧米人と区別されないのでイギリス人の犬好きの説明にはならない。

仮説6.イギリスの王室に犬好きの遺伝子があった。犬を飼う王室文化は貴族文化となりやがて大衆文化となった。生物学的説明に政治文化的説明を組み合わせた。

以上適当に書いてみたが、結局よくわからない。2のような均衡ができているとすればおもしろいと思う。イギリス人が排他的だというのはよく聞くから有力だ。ちなみに私は犬嫌いで猫好き。リバタリアンは猫好きが多いのではないかと前から思っている。
■イギリス人の犬好きの謎 | comments(0) | trackbacks(0) |