引き続き Walter Block 著
Defending the Undefendable の紹介です。
恐喝
「恐喝者は素晴らしい。なぜならお金で秘密を守ってくれるからである。恐喝者は言論の自由を金に変えているにすぎない。あなたは公表されて失うものと比較して金を渡すが、状態は以前よりも良くなっている。」
誹謗中傷
「誹謗中傷は言論の自由の一部である。あなたの評判とはあなたが所有するものでなく、他人の頭にある考えのことである。」
「誹謗中傷を禁じない社会のほうがあなたの評判は守られるだろう。なぜなら誰もが自由に発言することで、人は内容の真偽を注意深く判断する、つまり確かな証拠を求めるようになるからである。」
混み合った場所で火事だと叫ぶ
「混み合った映画館で火事だ!と叫ぶ行為を政府が禁じる必要はない。各映画館が必要だと思うなら禁じればよいだけである。政府が作る法律でなく市場が作る契約によって禁止されるのがよい。そうすれば将棋倒しごっこを楽しむ変態たちの権利を侵害せずにすむ。」
「混み合った映画館で火事だ!と叫ぶような行為は言論の自由には含まれないとけっして考えるべきでない。言論の自由という貴重な権利を守ろうというとき、そういう例外・前例を作ってしまうのが一番危険なことなのである。」
「詰まるところ言論の自由に例外はない。他の大事な権利と衝突するものではないのだ。そういうわけで、混み合った映画館で火事だ!と叫ぶ人を英雄と呼びたい。言論の自由という貴重な権利の守り方を教えてくれる。」
Misesのサイトで全部読めます。
"Defending the Undefendable" by Walter Block
PDF版 http://mises.org/books/defending.pdf
オーディオ版
http://mises.org/media.aspx?action=category&ID=143