アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

★無政府資本主義の理論(経済学) 
◆リバタリアニズム
▽海外リバタリアンの文献翻訳
■時事問題・日常生活 
▼ロンドン暮らし 

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | - |

一匹狼vsオレ流

ある時江夏は落合と麻雀を楽しみながら「オチ、何で俺から打てないかわかるか?」と問いかけ、答えに窮する落合に「ピッチャーは特定の球種を待たれるのが一番嫌なんだ。お前みたいにコロコロ狙い球を変えていたら一生俺からは打てない」と説いた。

私は世代的にリアルの江夏を知らない。Wikipediaを読んで初めて伝説的な投手であることを知った。

この「から一番多く三振を奪った男」は、シーズン401奪三振・オールスター15打者連続三振・延長11回ノーヒットノーランという前人後人未到の記録を残した。阪神を去ってからはリリーフ投手の草分けとして、両リーグを通じて5年連続セーブ王を獲得しながら広島および日ハムの優勝請負人となった。

試合が始まっても5回までベンチに入らず、ロッカールームでマッサージを受けたり睡眠を取ったりする調整法は、当時チーム内や球界で非難を浴びたが、今日ではこれらは、全試合待機を義務付けられるリリーフ投手のコンディション維持方法として定着している。

一方、落合は私の中で歴代最高の日本人打者である。なんといっても史上唯一の三冠王3回。この人がすごいのは高校・大学でほとんど野球をしていないということだ。高校のときは周囲とあまりに次元が違いすぎていじめられ退部(登校拒否)。大学ではその体育会的慣習に嫌気がさして退部(大学中退)。東芝の期間工を経て25歳でようやくプロ野球デビュー。実質1年目で首位打者。

特に前監督・金田正一は面と向かって落合の打撃を酷評した。この時の思いを、後年落合は「オレは社会人もやってプロ入りしたから何とも無かったが、もし高校出の若い選手が、あんな偉い人からプロに入っていきなり言われたら潰れるだろ」など、度々口に出した。

監督としては滅多に選手個人を責めることがなく、少なくともマスコミにはそのようなコメントはほとんどしない。これは選手時代の気持ちを忘れないようにしている彼らしい配慮である。しかしそれゆえ、負けが込んでくると貝になってしまうこともある。

以下の2人の動画は劇的すぎる。

江夏の21球 (1979年)(その裏側
http://www.youtube.com/watch?v=Ux1w_4zHjfQ
落合、斎藤雅樹からサヨナラ3ラン
http://www.youtube.com/watch?v=HlhkqprBxB8

そしてやっぱりこれ。

牧田知丈の落合シリーズ動画
http://www.youtube.com/watch?v=z2C_HgTTR4Q
■江夏豊と落合博満 | comments(0) | trackbacks(0) |