アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

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歴代大統領がリバタリアン その3

Reason 1990年6月号に掲載されたクラウス大統領のインタビューを発見した。

No Third Way Out
Creating A Capitalist Czechoslovakia

http://www.reason.com/news/show/34729.html

Klaus: No, I remember very much enjoying the entries I wrote for the first Czechoslovakian Encyclopedia of Economics in 1969 and 1970. I prepared an entry on John Kenneth Galbraith that dismissed him as a social critic, rather than a serious economist. I was criticized for that. I also wrote the entry on "economic liberalism," and I enjoyed making that a dramatic and stirring attack of the role of government.

クラウス:1969〜1970年に創刊されたチェコスロバキア経済学事典の執筆を任されたがそれはとても楽しかった。ジョン・ケネス・ガルブレイスを経済学者でなくただの評論家とこきおろしたんだ。すごく怒られたけどね。ちなみに「経済的自由主義」という項目では政府の役割について鬼のように攻撃したよ。(訳anacap)


チェコスロバキアといえば浦沢直樹MONSTERの主要人物の出身国で「東独と並び東欧最悪の警察国家」。そこから分離独立した新国家の歴代大統領がすべてリバタリアン。何かSF的?である。

(終わり)
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歴代大統領がリバタリアン その2

ヴァーツラフ・クラウス(Vaclav Klaus, 1941年6月19日 - )は、チェコ共和国第2代大統領(2003年-)、政治家、経済学者。1989年の共産党体制崩壊(ビロード革命)後、市民フォーラムを結成し、連邦政府蔵相に就任。また1991年には市民民主党を結成し、長年にわたり党首を務める。1991年12月から1992年7月まで副首相。ミルトン・フリードマンやマーガレット・サッチャーの経済思想を信奉し、市場経済への移行政策を進めるが、スロヴァキアの反発を招き、連邦解体を決断。2003年2月28日、ヴァーツラフ・ハヴェルの退任に伴い、第2代大統領に就任。2007年2月と2008年9月に来日している。


クラウスは昨年東京で開かれたモンペルラン・ソサイエティにも参加し、ミルトン・フリードマン追悼のスピーチを行ったという。(遠慮近憂 : モンペルラン・ソサイティ・東京大会より。)

ユーロ懐疑派のクラウス大統領は地球温暖化対策反対派でもあり『緑の足かせをされた青い惑星』という著書もある。

ウィーン発 『コンフィデンシャル』
ポーランドとチェコの「野党精神」より

クラウス大統領に到っては、地球温暖化防止問題についても「40年間余り、共産政権下で生きてきた人間として、一つのイデオロギー(Environmentalismus、環境保護主義)で社会、国家を規制する動きに非常に危険を感じる。環境保護主義は人間に脅威を与える、新しい衣を着た全体主義に他ならない」と主張して憚らない。


関連:

地球温暖化詐欺ビジネス崩壊を予感させるCOP14の報告書
http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/7890554.htmlスペイン元首相、「気候変動への取り組みは新興宗教のようなもの」
http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/7744790.html
Mont Pelerin Society - kurakenyaの日記
http://d.hatena.ne.jp/kurakenya/20080908

(続く)
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歴代大統領がリバタリアン

L@Jでポーランドの首相がハイエキアンであるとのMisesの記事が紹介されていたが

http://libertarian.seesaa.net/article/113898468.html

偶然同じ日にお隣チェコ(今年前半のEU議長国だそうだ)の歴代大統領がなんとすべてリバタリアンであることを知った。

ジョン・マクミラン『市場を創る』p.9より

チェコの劇作家であり、共産主義時代の勇敢な反体制活動家で、その後、チェコが計画経済を廃止するときに大統領となったヴァッツラフ・ハヴェルは、市場と市場に代替的な制度とを比較する資格を持つユニークな立場にあった。彼は「私の信念は中道左派であったにもかかわらず、私はいつでも、うまく機能する唯一の経済システムは市場経済であることを知っていた」と述べた。「市場経済は唯一の自然な経済であり、理にかなった唯一のものであり、唯一繁栄をもたらすものである。なぜならば、それが生活それ自体の本性を反映した唯一のものだからである。生活の本質は、無限かつ神秘的に多様な形態をとっている点にある。それゆえに、その豊かさや多様性は、どのような中央集権的知性によっても包含されたり、計画したりすることはできない。」(太字anacap)


(ところでハヴェルは安部公房のファンとのこと。)

(続く)
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