アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

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私は民主主義を信じていません。あなたも民主主義を信じていません。誰も民主主義を信じていません。



何かのインタビューでミルトン・フリードマンが民主主義について語る部分。短いので書き起こしてみた。丸暗記式の英語勉強法ならこういうのこそ覚える価値がある。(一部不明な箇所があり訳も推定だが。)多数決の民主主義より優れたものとして全会一致的な契約である憲法を説明している。

Let's be clear. I don't believe in democracy in one sense. You don't believe in democracy. Nobody believes in democracy. You will find it hard to find anybody who will say that * * * * there is democracy interpreted as majority rule. You will find it hard to find anybody who will say that 55% of the people believe the other 45% of the people should be shot. That's an appropriate exercise of democracy.

(はっきり言いましょう。私は民主主義を信じていません。ある意味でね。あなたも民主主義を信じていません。誰も民主主義を信じていません。民主主義はどう見ても多数決ルールですよね?だけど55%であれば45%を撃ち殺していいと言う人がいますか?それが民主主義というものです。)

What I believe is not a democracy but an individual freedom in a society in which individuals cooperate with one another and in which there is an absence of coercion and violence. Now it turns out that democracy in the sense of majority vote is an effective means for achieving agreement on some things. On things which are not very important. Really important things we require much more than a simple majority. We require something as close to unanimity as we can get. That's why we have a constitution as well as legislated law.

(私が信じるのは民主主義ではなく個人の自由です。強制と暴力のない社会でみんなが協力しあう。民主主義つまり多数決は何かについて合意を得るための実際的な手段です。何かくだらないことについてでしょうけどね。でも本当に必要なのは単純な多数決以上のものです。できるかぎり全会一致に近い方法。それが憲法その他というわけです。)

さて下はデイビッド・フリードマンがGoogle本社を訪れて講演する動画。近未来の科学技術を予測した自著Future Imperfect について。こんなに明るく生き生きと喋る人とは知らなかった。ロースクールの講義もきっとこんな感じで引き込まれるものなんだろう。(ところで蔵さんは会ったりしてないんだろうか。私もカリフォルニアに行きたい。)以前書いたエントリに本のイントロダクションの要約がある。これだけ読んでおけば英語は明瞭で聞き取りやすいし話についていけるかもしれない。

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Future Imperfect

Future Imperfect はデイビッド・フリードマンによる未来予測である。科学技術のさらなる進歩が引き起こすかもしれない社会的変化を法と経済学的に分析していく。タイトルはスタートレックのエピソード名からである。

蚊の大きさのカメラ付ラジコンができたらプライバシーも何もなくなるだろう。誰が何をしているか全部筒抜けである。テクノロジーの発展は私的な空間を狭めパブリックな(オープンな・非匿名な)空間を広げていく。だが一方でサイバースペースにおいては暗号化の技術がますます発達し秘密はより守られるようになる。つまりプライベートな(クローズドな・匿名な)空間が広がっていく。

遺伝子技術の発展によって父と母のいいところだけをとった子供をカット&ペーストでデザインすることができるし、老化など問題でなくなるかもしれない。一方ではナノテク(原子レベルの工学)が体の悪いところを直してくれる。生物はすべて原子からできているからである(たとえばDNAはらせん状の分子機械である)。

人工知能を搭載したロボットはますます賢くなり、人間に近づくどころか超えてしまうかもしれない。最悪の場合頭のよさで今人間がチンパンジーにつけている差をつけられるのである。一部の人々はロボットと共に暮らすどころか結婚さえするかもしれない。

バーチャルリアリティ、たとえば今ある体感型ゲームはコンピュータを通じて端末を振動させ体の一部に外部から物理的に刺激を与えるようなものだが、将来はコンピュータから直接体にケーブルを差し込んで体の全部に内部から神経的に知覚させるようなものが考えられる。

以上はわくわくする01. イントロダクションだが、2章以下は次のようになっている。

02. 生活の変化(著作権の死、ネットでの誹謗中傷、出産、結婚、オンラインビジネス、人体冷凍保存)
03. ストロング・プライバシーな世界
04. もし情報が財産なら誰が所有するのか
05. 監視の技術:世界が円形刑務所になる
06. そもそもなぜわれわれはプライバシーが欲しいのか
07. デジタル通貨と私的通貨
08. サイバースペースにおける契約
09. デジタル世界の著作権
10. アマチュア研究者とオープンソース
11. メタファーとは何か(インターミッション)
12. コンピュータ犯罪の未来
13. 新しいテクノロジーと法の執行
14. 人間の繁殖
15. 神と自然
16. 向精神薬(化学と幸福)
17. 最後の致命的な病気
18. ナノテク
19. 人工知能
20. バーチャル・リアリティ
21. 最後のフロンティア
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