アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

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ニセ札作りの何が悪い!その3 お金はテクノロジー

(お金がすべてのこの世知辛い世の中を風刺するキム兄流痛快エンターテイメントムービー!)「ニセモノだろう本物だろうとお札は結局はただの紙切れだっていうことです。そのただの紙切れのためになんでそこまで追いつめられなきゃいけないんでしょうか。」(ニセ札。お金は神か?紙切れか?)

映画『ニセ札』予告篇
http://www.youtube.com/watch?v=4jfxTXhYVTI

私はこれを見てホリエモンのことを思い出した。自他共に認める拝金主義者。お金が好きで何が悪い!こんなに便利なものがあるか。

その通り。お金はあまりにも便利なものである。テクノロジー。彼はITを崇拝するのと同じようにお金を崇拝している。テクノロジー崇拝は好みの問題であり人の自由だ。本当の問題はその生産が独占されていることなのである。

「お金は汚い」とアナルコ・キャピタリストが思うとしたら、それはお金が政府によって作られた独占であり、またそれが政府に規制された民間の独占というよりも実質政府による独占(=中央銀行制度)だからである。
http://anacap.fc2web.com/Nichigin.html

国防とお金は自由のための最も本質的で重要な問題である。
http://anacap.fc2web.com/Money.html

(終わり)
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ニセ札作りの何が悪い!その2 自由貨幣論

私は政府から貨幣発行の独占権を取り上げるのが自由社会建設のために最も肝要なことであると思っている。すなわち自由貨幣である。誰でもお金を作れる。いろんなデザイン。楽しいですね。その価格は市場で決まる。購買力がその価値を決める。

十分大きい資産をもつ企業が何かの実物セットにリンクした貨幣を作る。それを市中銀行に貸して儲ける。市中銀行はそれを企業や個人に貸して儲ける。どのような貨幣が信認を得て出回るかは競争で決まる。結果2、3の通貨しか残らないかもしれない。均衡がどうなるかは市場が決める。

複数の通貨がある国境の町を想像しよう。あるいはいつでもどこでも外為取引が行われていることを想像しよう。世界はすでにアナーキーなのだ。現実が自由貨幣を可能だろうと言っている。
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ニセ札作りの何が悪い!その1 日銀券も政府紙幣もニセ札である

「オレねえニセ札作んのもべつに犯罪やとはおもてないんや。」「ニセ札でだれが死にます?だれが損します?日本かて戦争中中国のニセ札作ってたんや。ぼくらが作ったらあかんという法はないでしょう。」「私は<ニセ札>を作るつもりはない。これから作ろうとしているものはあくまでも<ホンモノ>の紙幣です。」

映画『ニセ札』予告篇
http://www.youtube.com/watch?v=4jfxTXhYVTI

世界的金融危機の今、あるいはデフレで政府紙幣が議論される昨今、この映画はいいときに出てきたかもしれない。

あなたはニセ札作りの何が悪いか理由が言えるだろうか?

たしかにニセ札が作られると他のお札は減価する。すなわちインフレになる。だから悪い?

政府の信認がないから?そうですね。でも政府のお墨付きだからって何の実物的裏づけもないんですよ。この意味では日銀券もニセ札です。裏づけはただみんなが使ってるからってことだけでしょう。

いま日銀券に似せた精巧なニセ札が何十兆円も出回るとみんなが助かると思っている人たちがいる。でたらめにインフレ・デフレを引き起こす政府が問題であると考えるのは正しい。だがわれわれは政府の金融政策を論じる前に、その貨幣発行独占の弊害を論じるべきなのである。
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