アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

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個人の利益を守るのは市場であり政治でもなければ規制でもない

市場の論理を追求してゆけば必ず無政府資本主義に行き着く。民間保護機関が互いに競争するような社会が想像される。私は無政府資本主義社会を規準にしてそこからの乖離・逸脱・変形として現実世界を捉えている。

現代の社会主義パンデミックを食い止めるにはリバタリアニズムというワクチンの開発と低価格供給が急務だ。そのために研究者と生産者がもっと必要である。私の生活は社会主義によって支障をきたしている。

『空気』
http://anacap.fc2web.com/Kuuki.html

動画はもう見られないが総務省の選挙に行こうというキャンペーンの短編ウェブ映画。あの紗綾が出演している。It's your CHOICE! #02 空気 (総務省 / (財)明るい選挙推進協会)。

民主主義は環境主義同様打倒されなければならない。よくある「みんなの意見が反映されて民主主義で望ましい」という言い方は致命的な誤解・混乱である。みんなの意見を反映するのは市場なのである。民主主義とはよくて多数派が少数派を抑圧し意見を実行する方法で、だいたいの場合少数派が圧力団体として意見を通す仕組みである。

民主主義はけっして絶対善ではない。非民主国家が民主国家よりましなものだという可能性も考えるべきなのだ。究極的にはリバタリアニズムは国家というものに政治というものにそぐわない。理論的にはアナルコキャピタリズムに向かっていくのである。

リバタリアンvs.脅迫、名誉毀損
http://anacap.fc2web.com/Blackmail-Libel.html
リバタリアンvs.プライバシー権
http://anacap.fc2web.com/RightToPrivacy.html
リバタリアンvs.知的財産権
http://anacap.fc2web.com/IntellectualPropertyRights.html

リバタリアンが微妙な問題と戦うシリーズ。脅迫・恐喝・名誉毀損・誹謗中傷の違法化、プライバシー権・個人情報の保護、著作権・特許権など知的財産権の法律化。これらはすべて情報の移動を一括して統制することだと考えられる。

私はこのような一連の特殊な権利を認める社会を選びたくない。それらの権利はあらゆる経済取引に制限を加える。情報の一括的な統制社会は行動の全体的統制社会であり、不便で息苦しい不自由で非効率な社会である。

私が選ぶ想像上の民間保護エージェンシーは、アイデア生産者の利益を著作権・特許権でなく別の法で守っている。生産者と他の生産者・消費者は自由に使用契約を結び、その違反に対しては損害賠償が命じられる仕組みになっている。けっして知的財産権のようなアイデア独占権は与えられていない。他の生産者とすべての消費者にとって弊害が大きいからである。またプライバシーや名誉といった価値も、けっしてあらかじめ一括したポジティブで特権的な権利としては与えられていない。

私の予想ではこのようなリバタリアンな民間保護機関が無政府資本主義社会では生き残っていく。いま市場においてエージェンシーが自由に設立されて競争し、個人も各社の制度を調査して自由にエージェンシーが選べるとしよう。そういう状況では多くの人が次のように合理的に計算していると思われるのである。つまり 「規制がなくあらゆる取引の自由が保証されているエージェンシーのほうが個人の利益は守られるだろう」と。
★民主主義、全体主義、市場主義 | comments(2) | trackbacks(0) |