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【悪法】自治体+迷惑行為防止条例+警察のセットはろくに機能しない。それどころか建物の所有者に迷惑行為予防のインセンティブを失わせ問題を悪化させる。道路などを含む公共地の徹底的な私有化・市場競争が盗撮やストーカーといった微妙な問題を効率的に解決する。

盗撮繰り返した名門校教師 妻が加担した「事情」とは

7月19日16時27分配信 産経新聞
 神奈川県内の名門私立小学校に勤務する教師(44)とその妻(42)が今年6月、横浜市内の女子トイレで盗撮していたとして、県迷惑行為防止条例違反の現行犯で県警保土ケ谷署に逮捕された。夫が盗撮器具を作り、妻が女子トイレなどに入って撮影する手口で、夫唱婦随の盗撮を繰り返していたという。同署の調べに対し、夫妻は「5年くらい前から数え切れないほどやった」と供述。2人が長年にわたって盗撮を繰り返してきた理由を探ると、夫妻の“特殊な事情”が浮かび上がってきた…。

  [フォト] 夫妻が盗撮したとして逮捕された保土ケ谷公園

 ■少女、公衆浴場、トイレ、水浴び…押収ビデオ300本

 「これ全部見るのか…」

 捜査員の1人は、大量のビデオテープを前に顔をしかめた。

 夫妻の自宅マンションの家宅捜索で押収された約300本のビデオテープ。マンション室内に散乱していたこのビデオは、“盗撮コレクション”とみられ、捜査員は確認のために、すべてのテープに目を通さなければならなかった。

 長い時間をかけて確認したところ、ビデオの大半は盗撮されたとみられる女性の映像だった。

 女性の年齢層は少女から中高年までと幅広く、公園で水浴びする少女▽公衆浴場に入る女性▽トイレ内の女性−など映像の種類も豊富なものだった。

 「自分たちで楽しむためにやった」

 捜査関係者によると、夫妻は同署の調べにこう供述した。しかし、300本という本数は個人のコレクションとしてはあまりに多過ぎる。「これだけの量を夫婦で協力して撮影して『楽しむ』とは…」。捜査幹部らは首をひねった。

 自宅マンションからはパソコン2台が押収されたこともあり、同署ではDVDなどにコピーして販売する目的で盗撮した可能性もあるとみて調べを続けた。しかし、どうしてもコピーしたDVDが見つからない。

 「まだ分からないが、販売目的の可能性は低い。どうやら本当に自分たちで楽しむためだったようだ」。捜査幹部は、こう結論づけた。

 ■実行役の妻、トイレの仕切りの下からそっと…

 同署や捜査関係者の話を総合すると、夫妻の盗撮手口はこうだった。

 まず、夫が東京・秋葉原の電気街などで購入した小型ビデオカメラに細工して盗撮器具を製作。その器具を、妻が女性という立場を生かして女子トイレや女風呂に持ち込み、盗撮を実行する−。

 盗撮が一番発覚しやすいのは実行現場。どれだけ精巧な盗撮器具を作っても、それだけでは逮捕されないが、実行役は見つかれば現行犯で逮捕されやすい。盗撮犯から見れば一番危険な役回りなのだが、それを引き受けたのが妻だった。

 6月28日午後、夫妻は横浜市保土ケ谷区花見台の県立保土ケ谷公園体育館の女子トイレで盗撮したとして現行犯逮捕された際も、まず初めに取り押さえられたのは妻だった。

 この日、体育館では「全日本バレーボール小学生大会」が開かれており、小学生や保護者など関係者約400人でごったがえしていた。夫妻は事前にインターネットでこの大会のことを調べ、ここに多くの人が集まることを見越した上で、体育館に紛れ込んだ。

 体育館の入り口近くにある女子トイレには、3つの個室トイレが並んでおり、個室と個室の仕切りの下には、7〜8センチのすき間がある。妻は個室トイレの1つに身を隠し、足下のすき間から隣室の和式便器のすぐ後ろに向かって、細長いコードを押し入れた。直径約1・5センチのコードの先に、レンズがついているピンホールカメラだ。

 レンズはトイレットペーパーの芯の中に仕込んでカムフラージュ。これで女性に気づかれずに盗撮するつもりだった。しかし、このとき予想外のことが起きた。トイレに入った女性(43)が芯からコードが隣の個室に伸びているのに気づき、不審に思ってコードを引っ張ったのだ。妻は引っ張り返したが、コードは切れてしまい、慌ててトイレを飛び出したところでこの女性に取り押さえられてしまった。女性は元警察官だった。

 ■夫への愛か?犯罪のスリルか?

 夫はそのとき、9歳の長男を連れて、体育館をうろついていたが、妻が取り押さえられるのを見て長男を置いて駆け寄った。妻の手からカメラだけを奪い取って1人で逃走を図ったが、結局、周りの人に取り押さえられてしまった。長男は取り押さえられた両親を見て泣きじゃくっていたという。

 「盗撮現場に自分の子供を連れて行くなんて…なぜか分からない。それに、どうして夫の盗撮に妻はあんなに加担していたのか」捜査関係者の疑問はふくらむばかりだ。

 しかし、その後の保土ケ谷署の調べに対し、妻が事情を説明した。

 妻は5年ほど前から病気がちとなり、“夜の生活”に支障が生じたことから夫に申し訳ないという気持ちが高じ、盗撮に協力するようになったという。

 「だんなが盗撮ビデオで興奮するのを見て満足していた」。妻は調べに対してこう供述しているという。

 そんな妻の気持ちを知ってか知らずか、夫は「今日は大人がいい」「今日は子供がいい」とその日の気分に合わせて盗撮のターゲットをリクエスト。妻はそれに応えて、盗撮を実行していたという。

 ただ、盗撮を重ねるうちに、夫のためと思ってしていたことが、いつしか自分の楽しみにもなっていたようだった。「盗撮にスリルを感じていた」。妻は調べに、こうも供述しているという。

 ■お嬢様学校に勤務 子供たちに見せなかった“素顔”

 夫の逮捕で、勤務していた私立名門小学校はハチの巣をつついたような騒ぎとなった。

 同校は性規範にも厳しいキリスト教カトリック系で、教育目標には「良心の声にしたがって、判断し実行する」と掲げている。幼稚園から短大まで一貫教育で、幼稚園と小学校は共学だが中学からは女子校になるため、県内でも有数の「お嬢様学校」として知られてきた。学校側は、動揺する保護者らへの事情説明に追われ、全校保護者集会も開催。全トイレに盗撮ビデオや器具がないかも確認した。

 ただ、夫が校内で盗撮をした形跡は見つからなかった。校内から盗撮ビデオらしき器具は発見されず、夫自身も調べに対して「学校で盗撮はしていない」と供述している。

 学校によると、夫は盗撮を好む素振りなどはまったく見せず、まじめで熱心な図工教師として評判もよかったという。

 「おそらく家庭ではいい夫、学校でもいい先生だったのではないか。こういう人物が性的な行動で事件を起こすことは珍しくない」。聖学院大の作田明客員教授(犯罪心理学)は、こう分析した上で、次のように続ける。

 「夫が普通なら妻も同じ。夫妻で盗撮するという行為だけを見ると特殊に映るが、その点を除くと、おそらく普通だと思う。妻が盗撮に協力したのは1つの“ 愛の形”かもしれない。盗撮は、ばれなければ被害者の感情を認識しにくい。そのため罪の意識を感じず、日常の一部のように、続けてしまったのではないか」

 捜査関係者によると、夫妻は逮捕後、盗撮を認め、反省した様子で取り調べに応じているという。夫は親類が面会に訪れた際には号泣し、「取り返しのつかないことをしてしまって申し訳ない」と謝っていたという。

 まじめな教師。夫思いの妻。そんな普通の夫妻が深い考えもなく続けてしまった盗撮。その“罪”の重さに気づいたとき、すべてが「取り返しのつかない」ことになっていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090719-00000525-san-soci
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