アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

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ロンドンの物価 〜ビール編〜

日本と比較してイギリスで安いものの一つにビールがある。基本的に500ml缶が1ポンド(約228円)で買える。味は日本のビールより断然いい。

私がよく飲むのはSTELLA, GUINNESS, HEINEKEN, LECHの4つで、これらで消費の9割を占めている。ちなみにそれぞれベルギー、アイルランド、オランダ、ポーランド生まれのブランドであってイギリス生まれのビールではない。

世界の主要国の「ビール税率」と「ビール税+消費税率」は以下のようになっている。(ビールの酒税減税に関する要望書、ビール酒造組合、平成18年9月より。)

      酒税分  酒税+消費税分
  日本  41.4%   46.2%
フランス   5.6%   22.3%
 ドイツ   4.6%   18.4%
アメリカ   5.7%   13.0%
イギリス  24.0%   39.2%

日本のビールがまずくて当然である。

この表からはイギリス産のビールも高くてまずいだろうと考えられる。実際他のヨーロッパの国と比べるとイギリスのビールは高い。ハイネケンの価格は日本(キリンビールがライセンス生産)とイギリスではだいたい同じだが地元オランダの倍ぐらいする。

ビールの値段と味は地理的条件と歴史的条件、つまり原料と技術の良し悪しの差もあるだろうが、大部分が税率によって決まっているのである。

イギリスと日本の決定的な差は大陸が近いかどうかということだろう。イギリスはベルギーやドイツ、ポーランドなどから良いビールが安く輸入できる。あるいはそのような状況のもとでは生産ライセンスも安く買えるはずである。
◆低税率が高品質の文化を生む | comments(6) | trackbacks(0) |

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Comments

うーん、面白い考察ですね。
しかし、これを経済学的に説明するにはどうしたらいいんでしょうね?
税効果はprice theory的には消費量に影響を与えるのは自明ですが、味にどういう因果で悪影響を与えるのか?
極めて面白い論点です。
私もチェコのビールには感激した記憶があります。
これに比べると、ドイツのビールは大したことなかった。

comment by: | 2007/12/05 11:47 PM
なぜか名前が消えてますが、上のコメントは私ことkyuuriのものです。
comment by: | 2007/12/05 11:48 PM
しかし、よくよく考えてみれば、やはり税率が高くなるほど、ビールの味がまずくなるというのはありえますね。
つまり、税効果で売り上げが落ちる分、利益を高めようとして製造コストを下げようとするバイアスがメーカー側に働くのかもしれません。
そして、結局それが味にマイナスになる。
comment by: kyuuri | 2007/12/09 10:17 PM
kyuuriさん、お久しぶりです。

ぼくは単に資源のシフトということで考えています。

発泡酒(第2のビール)は最初種類も少なくまずかったけれど、その後10年ぐらい資源がシフトされていってかなりの味になった(キリン円熟は傑作だと思います)。

日本のビールの税率と製造の参入障壁は昔から高く資源が十分に投入されてこなかった。第2、第3のビールへ人材・お金・研究が逃げていった。

最近の日本ではプレミアムビールとかが流行っているようですが、けっして「安くておいしい」ものではないと思います。
comment by: anacap | 2007/12/10 5:59 AM
anacapさん、お久しぶりです、くらです。

最近『国家は、いらない』という本と『無政府資本主義と法の進化』
という本を出したのですが、改めてanacapさんのページを読み直すと
主要な論点がほとんど載っていることを改めて確認し、
やや恥ずかしくなりました。

とはいえ、ある種、anarcho-capitalismも完成しており、
僕自身がたいしたオリジナリティをもっているとも思ってないので、
かまわないのですが。
ともあれ、今年もページもブログも楽しみにしてます。

comment by: kura | 2008/01/07 1:18 AM
あけましておめでとうございます。

kuraさんにこのようなコメントをいただいて
とても恐縮しています。
『国家は、いらない』は何よりタイトルがいいですね。2冊立て続けに出版するというのも効果的ではないですか。

僕はkuraさんととても考え方が似ているように
いつも思っています。とりわけマイクロ経済理論(合理的個人)が基本にあるが、それより前にまず生物・動物としての人間(利己的遺伝子)を重視するようなところとかです(当たっていないかもしれませんが)。

kuraさんを始めkyuuriさん、libelerさん、木村貴さん、他同志の皆さん今年もよろしくお願いいたします。
comment by: anacap | 2008/01/10 8:26 AM

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