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リバタリアンはまともな保守を支持する(5)エドマンド・バーク

・エドマンド・バーク(1729年-1797年)は、ダブリン生まれのアイルランド人。英本国の下院議員(1765年 - 94年)。ホイッグ党の幹部。

・「保守主義の父」として知られる。主著は1790年の『フランス革命の省察』(原題:Reflections on the Revolution in France)であり、この本は保守主義のバイブルとされる。

・個人の自由/名誉/財産は、この“時効の国体”の擁護において、また、世代を超えて生命を得ている慣習・習俗や道徳の宿る“中間組織(intermediate social-group)”、例えば家族、ムラ、教会コミュニティ等の擁護において、守られると考える。

・個々の人間を多くの間違いを冒す不完全な存在と看做す、謙抑な人間観が横たわっている。

文明社会が人間の知力で設計されたものでない以上、文明の政治経済社会に仮に、人間の知力や理性に基づく“設計”や“計画”が参入すれば、その破壊は不可避となり、個人の自由は圧搾され剥奪されると考えたのである。

・実際に、このバーク哲学の思惟と予見どおりに、フランス革命は、人間の理性を絶対視し、既存の教会制度を否定し「理性の神」を崇拝した結果、個人の生命をフル操業するギロチンに奪われ、財産を革命権力の恣意に奪われ、血塗られた無法地帯の阿鼻叫喚の巷をつくりだした。

・バーク哲学の主要概念は、偏見(prejudice)、時効(prescription)、黙諾(presumption)、相続・世襲(inheritance)、法の支配(rule of Law)、慣習(convention,customs)、伝統(tradition)、私有財産(property)などである。

・逆にバークが断固として拒絶した概念は、平等(equality)、人権(right of man)、国民主権、抽象(abstruction)、理性(裸の理性、naked reason)、進歩(progress)、革新(innovation)、民主主義(democracy)、人間の意思(will of man)、人間の無謬性(perfectibility of man)などである。

・「バーク哲学」を体系的に継承してその復活を英国で試みたのは、十九世紀末の歴史家ジョン・エメリック・アクトン卿であった。ルソーとフランス革命を「功利主義」という偽装的な言葉で「現代化」したベンサムの英国型全体主義理論がJ・S・ミルによって社会主義へと発展している事態を憂慮して、バークを用いて反撃に出たのである。その後、バーク哲学を全面に押し出した学者は英国には誕生していないが、「バーク外交」を継承した政治家を二人輩出した。その二人とは、ウィンストン・チャーチルとマーガレット・サッチャーである

・米国においては、コーク/ブラックストーンによる「法の支配」の法哲学が、アレクサンダー・ハミルトンらによって継承されていた。バーク哲学が本格的に流入したのは、1950年の朝鮮戦争の勃発に伴なって、国あげて反共に思想武装するためであり、ラッセル・カークらに先導されて大ブームとなった。そして、1981年に大統領になったロナルド・レーガンは、反共反ソであっただけでなく、米国史上初めて“バーク保守主義”を信奉する大統領であった

・日本に初めてバークを紹介したのは金子堅太郎である。1881年、金子はバークの『フランス革命の省察』と『新ウィッグから旧ウィッグへ』を抄訳『政治論略』として元老院から刊行した。自由党のルソー主義への批判が目的であった。

井上毅は、この金子のバーク抄訳を読みバークに感動し、金子を伊藤博文の秘書官に任用して、明治憲法の起草に参画させた。こうして、バークは明治憲法に影響している。

エドマンド・バーク - Wikipedia
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