アナルコ・キャピタリズム研究(仮)ブログ

★無政府資本主義 ◆リバタリアニズム ■色々 ▼ロンドン生活

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | - |

大きな鳩と小さなカマキリ

私「イギリスでは日本の総選挙のことを Earthquake, Landslide, Typhoon, Tsunami とか表現してたな。まあ大変な災害になるとは思うが」

リ「アメリカ発の経済ショックを合図に、マスコミの指揮で曲「行き過ぎた市場主義」の大合唱が始まった。右も左も声を合わせて反米・反市場・反グローバリズム。サビは決まって市場原理主義=ネオリベ=小泉・竹中。公務員以外みんな負け組の長期不況で、たまりにたまっていた負のエネルギーが麻生さんに向けて一気に解放された。そんな感じでしょうか」

私「わけがわからないが、もう理屈じゃないんだろうな。しかし麻生さんも大変だったな、マスコミが漢字読めないとか騒ぎだした頃から、ずっと馬鹿馬鹿しいと思ってたが。まあ一番悪いのは、1億総貧乏状態になってきたところに、太平洋戦争の鬼畜米英よろしく鬼畜市場原理を焚きつけた、いわゆる知識人だと思うが」

リ「著名な数学者エッセイストの書いた反市場本がバカ売れしたり、ベストセラー教科書で有名なマクロエコノミストが突如反市場派に変節したり。元々広く存在する反市場バイアスに識者が乗っかり、それにみんな乗っかり・・・」

私「その究めつけが、あるいはその裏書き・お墨付きが、例の友愛論文ってことなんだろう?俺には何を言ってるかさっぱりわからなかったが。ただの古典的平等主義の空想的共産主義じゃないのか?理系秀才にありがちな」

リ「そうですね、皆さん恐怖を感じたり脱力したり外人にはわからない味だとか、粉砂糖のかかったインスタント食品だとか、あ、山内さんも言及してましたよ」

私「・・・」

リ「・・・」

私「みんなの党の立ち位置、いいな、これ!」

みんなの党の特色は、“織丱薀泪、反官僚統制の市場メカニズム重視、H深匆饉腟繊θ秦澗亮腟舛亮由主義、っΣ皀関・脱中央集権、シ鯀瓦撚困笋な保守、といったところではないかと思います。

リ「小さな政府をくっきりと出してますね」

私「ああ、とくに3の反社会主義・反全体主義ってのがいい。加えて市場メカニズム重視ときちんと明示してるところ」

リ「穏健なリバタリアン党と言ってもいいかもしれませんね。1の反バラマキというのは大幅な歳出減=減税というのとほぼ同値、2も規制撤廃と同値のはずですから、これはハッキリと小さな政府の条件を満たしています」

私「山内さんのいいところは官と民をきちんと分けて考えられることだと思う。これは日本人がなかなかできないこと。政治家ならなおさらじゃないか」

リ「そうですね、何事もお上・政府の介入が前提になってますからね、猫も杓子もみんなクニガキチント

私「山内さんの主張を一言でいえば、官への不信と民への信頼ということだよな。それで官を大きく削ろうということ。根幹にこのシンプルな原理があるということが何より良いと思う」

リ「しかし、なんで山内さんみたいな普通の民間重視・穏健保守の人がこう際立ってくるんでしょうね。実に普通の立ち位置だと思うんですが」

私「山内さんが逆に今の日本の異様さを映し出している」

リ「日本はいったいどうなるんでしょうね」

私「これだけ異常な反市場ブームをバックに政府が動くんだから、相当ひどいことになるだろうな」


これまでの記事:

山内康一さん離党。神奈川9区に注目。
http://anacap.jugem.jp/?eid=263
山内康一さん、渡辺新党で栃木1区から出馬か
http://anacap.jugem.jp/?eid=321
山内康一さん、比例北関東ブロックから出馬へ
http://anacap.jugem.jp/?eid=349
山内康一さんは比例単独?それとも重複?渡辺喜美の選挙戦略
http://anacap.jugem.jp/?eid=350
日本リバタリアン党、来年の参院選で登場か
http://anacap.jugem.jp/?eid=351
山内康一さん、当選
http://anacap.jugem.jp/?eid=355
■大きな鳩と小さなカマキリ | comments(6) | trackbacks(0) |

スポンサーサイト

- | - | - |
<<prev entry | main | next entry>>

Comments

神奈川9区在住です。山内さんをずっと応援してきました。

ブログを定期的にチェックしたり直接話をしてきたので、今回の離党は当然の成り行きだろうと思いましたが、しかしギリギリの決断であり、しかも保守的な土地柄からの出馬ということで(茨城県在住の親戚から、驚くような選挙違反をさまざま聞きました)大丈夫か、と心配しました。結果大吉と出て本当に良かったです。

自民党内野党を自認していた山内さんは安倍政権時代、教育再生会議による教育改革が叫ばれるなか、岩波書店発行の「世界」に「教育改革の改革を」という論文を発表しました。http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_9cd3.html
http://blogs.yahoo.co.jp/doukyoukaken/46886025.html
これを読んで決定的にファンになりましたね。

9区を離れたのは残念ですが、また国政に戻ってくることができて良かった。
comment by: ちょめ | 2009/09/04 1:20 AM
ちょめさん、こんにちは。

みんなの党は北関東で60万票(有権者の5.3%)、栃木県で22万票(有権者の14%)と予想外の高い支持でしたね。公示直後の栃木での支持率が8%でしたから、終盤ですごく伸びたんですね。東海・近畿では小選挙区の候補者が党の伸びに追いつかず議席を失うという。

今回は一部の良識保守層が動いただけであり、小さな政府を標榜し続ける限り、みんなの党はまだまだ伸びる余地があるはずです。

民主党の教育政策はイデオロギー的には当然、マネジメント的にも大問題になるでしょうね。そこで山内さんの出番だと思います。他がイデオロギー的な話ばかりしている中、たった一人バウチャーをクールに理論的に語る山内さんをテレビで見れたらいいですね。


蟷螂の斧 - 教育分野の規制改革
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_c4d8.html

<私はイギリスの大学院で「発展途上国における教育バウチャー制度」というタイトルで小論文を書いたことがありました。学問の世界では今のところ、教育バウチャー制度の有効性についてはっきりした結論は出ていません。アメリカのミルウォーキーやチリ等で教育バウチャー制度の実践例はありますが、教育バウチャーが教育の「質」の向上に役立つか否かの結論は、まだはっきりしていないのです。

しかし、少なくとも発展途上国における教育の「量」の向上には、教育バウチャーは有効である、というのが私の小論文の結論でした。教育の普及・拡大に励む途上国には有効な政策も、日本のような先進国で有効かどうかはわかりません。いきなり国の政策として全国的に取り組むよりも、構造改革特別区をつくって教育バウチャー制度の社会実験を3〜5年くらいかけてやってみて、その成果を見た上で全国展開を推奨するといった形が望ましいのではと思っています。

もちろん教育の分野でも中央から地方へという動きが進んでいますので、文部科学省が通達で全国展開を図るといった形はとれないでしょう。まずはやる気のある地方自治体がチャレンジして、うまくいった場合には他の自治体がまねていくといったプロセスが望ましいのだと思います。>


衆議院比例代表:みんなの党得票率
http://todofuken.ww8.jp/t/kiji/10909

  1  栃木県  223,986  20.86
  2  神奈川  372,060  7.62
  3  千葉県  212,022  6.62
  4  静岡県  134,030  6.31
  5  東京都  419,903  6.06
  6  福島県   70,090  5.96
  7  埼玉県  224,052  5.94
  8  茨城県   92,472  5.82
  9  群馬県   56,515  5.17
 10  愛知県  185,966  4.69
comment by: anacap | 2009/09/04 6:20 AM
ほんと、うれしい意味で予想外でしたね。

民主は「学校理事会と教育監視委員会の設置」「教員養成の6年化」など、現場を追い詰めるような教育施策を打ち出していて、どうして川教祖で応援するのか理解できません。グッジョブなのは「教員免許更新制度の廃止」くらいでしょうか。今年免許更新期に当たる先生たちの中には、民主圧勝に期待して講習を受けない人もいましたから、これは評価できます。

離党に伴い地元や一部メディアで叩かれてた頃、山内さんに「応援しているブログもあるよ」と、こちらとZopeさんを紹介しときました。
comment by: ちょめ | 2009/09/04 11:11 PM
ちょめさん、こんばんは。

山内さんとずいぶん近しかったようで、国替えはさぞ残念だったことと思います。またこのような変なサイトを紹介していただき、ありがとうございます。

民主党のマニフェストで支持母体と非整合的だったものは、結局どれも支持母体の要望のほうへ向かっていくでしょうね。政権維持のためにそれは確実な方法ですし、たとえ有権者の一部がそれらを不満に思っても、圧力団体の力には及ばないです。

その利権政治によって国民の生活がじわじわ、どんどん苦しくなってきても、その問題が隠蔽されるよう、関係のない問題が新しく設定され、また不満解消のために新しいバラマキが試みられるでしょう。

こうして民主党は長期に渡る社会主義政権となっていく、というのが最悪のシナリオですが、国民の支持を得る新しい別の政党が出てこない限り、それは実現されるでしょう。

これを回避できる可能性として、みんなの党+自民改革派+民主党右派+知事改革派などと期待してみるんですが、少なくとも短期では難しいと思います。

このように私は悲観的な政治予測をしており、またそれに伴って悲観的な経済予測をしており、またそれ以上に左翼思想の潮流が止まらないだろうと悲観的な予測をしています。

しかし渡辺・江田・浅野・山内といった、周りに流されない、固い政治的信念をもつ政策派・理論派が集まり、小さな政府を目指すというみんなの党は、リバタリアン的にも楽しい存在なので、Zopeジャンキーさん同様、これからも注目していきたいと思います。
comment by: anacap | 2009/09/05 10:04 AM
西原理恵子さんも「週刊新潮」のマンガで描いていましたが、選挙って、そのたびに現世利益を説いて入信者を増やそうとする、新興宗教みたいなもんですね。小泉ブームのときもそうでしたが、その場の雰囲気と御利益に飛びつく愚民によって、今回は民主に大きく針が振れたのでしょう。国家総動員で無謀な戦争に傾いていった時代を見る思いでした。

みんなの党には、大勢にはっきり物申せる激辛な立ち位置を期待したいと思います。

あ、そんなに親しいわけじゃないですよ。山内さんは臓器移植支援の会はもちろん、発達障がい親の会や海外支援のNPOなど幅広く関わっていました。私は子育て支援のNPOにいたので、教育と人権関係のフィールドでやりとりをしているという程度です。

山内さん、不思議な人ですよね。国粋的なブログでも評価高いようですし、社民党代議士や地元共産党の議員も評価していましたからね。
comment by: ちょめ | 2009/09/07 4:27 PM
ちょめさん、こんにちは。

私は山内さんの「原理主義」的なところに最も期待しています。ここで「原理主義」というのは、明確に小さな政府のグランドビジョンをもつということです。政治とは妥協ですが、最初から妥協点に近い所に立ち、まったく立場がはっきりしない(もしくはそういうのを持っていない)のが普通の政治家だと思いますので。

右からも左からも評価されるのは良識保守であると同時に良識リベラルだからでしょう。(これはリバタリアンに近いということなんですが。下にリバタリアンのNPO/NGO観を引用しました。)山内さんはいい意味でバランスのとれた政治家だと思います。これからも信念=原則と大きいビジョンをもつ政治家として活躍してほしいですね。


kurakenyaの日記 - 2009-06-22 『情況』7月号への寄稿
http://d.hatena.ne.jp/kurakenya/20090622

NPOという自発的なネットワーク

<今、多くの人々が、実際に自分の時間やエネルギーを提供して実践的に福祉活動に取り組むようになってきた。それは人々の生き方や価値観の多様化した成熟した社会における、政府という強制力に頼らない、すばらしい社会的貢献のあり方だと言えるだろう。

 こういった自発的な活動について、「政府活動が不十分であるためにNPOがやっているのであり、そもそもは福祉活動は政府がするべきだ」と考える人も多いだろう。しかし、これは従来からの政府中心の政治思想のもつ、致命的な誤謬だ。

 自発的な公民活動が素晴らしいのは、それが政府活動ではないからだ。どれほど道徳的と思われる政治行為であっても、それにはさまざまな理由から反対する人々がいる。政治とは、強制的に市民から徴収した税を、徴収された本人の望まないことが多いような活動に費やすことだ。そもそも活動に同意しているのであれば、自発的に献金することができるだろう。

 市民のNPO活動が望ましいのは、同意しない人々からも強制的に徴収した税金が投入されていないことによる。どういう目的を持つ行為であれ、人が嫌がることを無理やり強制する、あるいはその資源を収奪して実行よりも、説得などによって実現するほうが明らかに「人間的」な活動だ。>

<それでも、NPOが政府の活動よりも望ましいことは間違いない。なぜなら、NPOが腐敗しているのであれば、それを知った人はその活動への寄付や協力を止めることができる。漢字検定協会は、現在そうであるように、人々がその活動を拒否して受験しなければ、その資金は枯渇してしまう。>

<この反対に、政府が何かを直接に行うのであれば、それがどんなにズサンで自分勝手な活動になっていたとしても、資金の供給を停止ことは不可能だ。その好例が、社会保険庁の年金情報改竄である。そこでは加入者情報は歪曲されたり、不当に無視されていた。あるいは職員による横領、不正流用もあった。しかし、こういった事態が発覚しても、国民は社会保険料の支払いを拒否することはできない。そして、ほとんどの職員は何の懲罰も受けずに、公務員として現在もその職と給料を保証され続けている。

 つまり、NPOや企業はその活動の重要性や公正性、有益性に応じて、人々からの評価を受けて初めて収入を得ることができるのであって、それらを無視することはできない。こうした社会的な評価によって、ある程度の自浄作用が期待できる。反対に、政府はどういう失態に陥ったときも、その組織は失敗によって縮小するのではなく、拡大する。なぜなら、政府は人々の意見の相違を無視して、強制的に人々から税金を集めて、その活動資金にすることができるからだ。

 貧困の広がりが望ましくないと本当に思う人がいるのであれば、自分の所持金からどれだけかを自分の納得できるNPOに寄付することが可能だ。あるいは自分の時間を使って、活動に協力することもできよう。政府活動のように自発的ではなく、硬直的・非人間的になりがちな活動に期待するのは、道徳的にも現実的にも間違いである。>
comment by: anacap | 2009/09/09 3:11 AM

Leave a comment










TrackBack URL

トラックバック機能は終了しました。

TrackBacks